Datadog Forwarder を使用した Node.js サーバーレスアプリケーションのインスツルメンテーション

概要

Datadog Serverless の新規ユーザーの場合、代わりに Datadog Lambda Extension を使用して Lambda 関数をインスツルメントする手順に従ってください。Lambda がすぐに使える機能を提供する前に、Datadog Forwarder で Datadog Serverless をセットアップした場合は、このガイドを使用してインスタンスを維持してください。

前提条件

Datadog Forwarder Lambda 関数は、AWS Lambda トレース、拡張メトリクス、カスタムメトリクス、ログの取り込みに必要です。

構成

Datadog CLI は、既存の Lambda 関数のコンフィギュレーションを修正し、新しいデプロイを必要とせずにインスツルメンテーションを可能にします。Datadog のサーバーレスモニタリングをすばやく開始するための最適な方法です。

CI/CD パイプラインにコマンドを追加してすべてのサーバーレスアプリケーションにインスツルメンテーションを有効化することも可能です。Datadog CLI コマンドによる変更が上書きされないよう、通常のサーバーレスアプリケーションのデプロイにコマンドを実行します。

インストール

NPM または Yarn を使用して Datadog CLI をインストールします。

# NPM
npm install -g @datadog/datadog-ci

# Yarn
yarn global add @datadog/datadog-ci

インスツルメントする

関数をインスツルメントするには、AWS 資格情報を使用して次のコマンドを実行します。

datadog-ci lambda instrument -f <functionname> -f <another_functionname> -r <aws_region> -v <layer_version> --forwarder <forwarder_arn>

関数をインスツルメントするには、AWS CDK アプリの Stack オブジェクトに DatadogServerless 変換と CfnMapping を追加します。以下の Python のサンプルコードを参照してください (他の言語での使用方法も同様です)。

  • <functionname><another_functionname> を Lambda 関数名に置き換えます。
  • <aws_region> を AWS リージョン名に置き換えます。
  • <layer_version> を目的のバージョンの Datadog Lambda ライブラリに置き換えます。最新バージョンは 115 です。
  • <forwarder_arn> を Forwarder ARN に置き換えます (Forwarder のドキュメントを参照)。

例:

datadog-ci lambda instrument -f my-function -f another-function -r us-east-1 -v 115 --forwarder "arn:aws:lambda:us-east-1:000000000000:function:datadog-forwarder"

Lambda 関数が、コード署名を使用するよう構成してある場合、Datadog CLI でインスツルメントするには事前に Datadog の署名プロフィール ARN (arn:aws:signer:us-east-1:464622532012:/signing-profiles/DatadogLambdaSigningProfile/9vMI9ZAGLc) を関数のコード署名コンフィギュレーションに追加する必要があります。

CLI のドキュメントに詳細と追加のパラメーターがあります。

Datadog Serverless Plugin は、レイヤーを使用して Datadog Lambda ライブラリを関数に自動的に追加し、Datadog Forwarder を介してメトリクス、トレース、ログを Datadog に送信するように関数を構成します。

Lambda 関数が、コード署名を使用するよう構成してある場合、Datadog Serverless Plugin をインストールする前に Datadog の署名プロフィール ARN (arn:aws:signer:us-east-1:464622532012:/signing-profiles/DatadogLambdaSigningProfile/9vMI9ZAGLc) を関数のコード署名コンフィギュレーションに追加する必要があります。

Datadog サーバーレスプラグインをインストールして構成するには、次の手順に従います。

  1. Datadog サーバーレスプラグインをインストールします。
    yarn add --dev serverless-plugin-datadog
    
  2. serverless.yml に以下を追加します。
    plugins:
      - serverless-plugin-datadog
    
  3. serverless.yml に、以下のセクションも追加します。
    custom:
      datadog:
        forwarderArn: # The Datadog Forwarder ARN goes here.
    
    Datadog Forwarder ARN またはインストールの詳細については、こちらを参照してください。追加の設定については、プラグインのドキュメントを参照してください。

: Lambda 関数が Datadog のトレーシングライブラリと Webpack を同時に使用している場合は、これらの追加のコンフィギュレーションステップに従ってください。

Datadog CloudFormation マクロは、SAM アプリケーションテンプレートを自動的に変換して、レイヤーを使用して Datadog Lambda ライブラリを関数に追加し、Datadog Forwarder を介してメトリクス、トレース、ログを Datadog に送信するように関数を構成します。

インストール

AWS 認証情報で次のコマンドを実行して、マクロ AWS リソースをインストールする CloudFormation スタックをデプロイします。アカウントの特定のリージョンに一度だけマクロをインストールする必要があります。マクロを最新バージョンに更新するには、create-stackupdate-stack に置き換えます。

aws cloudformation create-stack \
  --stack-name datadog-serverless-macro \
  --template-url https://datadog-cloudformation-template.s3.amazonaws.com/aws/serverless-macro/latest.yml \
  --capabilities CAPABILITY_AUTO_EXPAND CAPABILITY_IAM

マクロが表示され、使用を開始できます。

インスツルメントする

template.yml で、SAM の AWS::Serverless 変換の後にTransform セクションの下に以下を追加します。

Transform:
  - AWS::Serverless-2016-10-31
  - Name: DatadogServerless
    Parameters:
      stackName: !Ref "AWS::StackName"
      nodeLayerVersion: "115"
      forwarderArn: "<FORWARDER_ARN>"
      service: "<SERVICE>" # オプション
      env: "<ENV>" # オプション

関数をインスツルメントするには、AWS CDK アプリの Stack オブジェクトに DatadogServerless 変換と CfnMapping を追加します。以下の Python のサンプルコードを参照してください (他の言語での使用方法も同様です)。

  • <FORWARDER_ARN> を Forwarder ARN に置き換えます (Forwarder のドキュメントを参照)。
  • <SERVICE><ENV> をサービスと環境の値に置き換えます。

Lambda 関数が、コード署名を使用するよう構成してある場合、マクロを使用するには事前に Datadog の署名プロフィール ARN (arn:aws:signer:us-east-1:464622532012:/signing-profiles/DatadogLambdaSigningProfile/9vMI9ZAGLc) を関数のコード署名コンフィギュレーションに追加する必要があります。

マクロのドキュメントに詳細と追加のパラメーターがあります。

以下を行うことで、Datadog CDK コンストラクトでサーバーレスアプリケーションからのメトリクス、トレース、ログの収集を自動的に構成できます。

  • Python および Node.js Lambda 関数用に Datadog Lambda ライブラリをインストールし構成。
  • Lambda 関数からのトレースおよびカスタムメトリクスの収集を有効化。
  • Datadog Forwarder から Lambda 関数ロググループへのサブスクリプションを管理。

インストール

CDK プロジェクトで以下の Yarn または NPM コマンドを実行し、Datadog CDK Constructs ライブラリをインストールします。

#Yarn
yarn add --dev datadog-cdk-constructs

#NPM
npm install datadog-cdk-constructs --save-dev

インスツルメントする

関数をインスツルメントするには、AWS CDK アプリで datadog-cdk-construct モジュールをインポートして、以下のコンフィギュレーションを追加します (この例では TypeScript ですが、他の言語でも使用する場合も同様です)。

import * as cdk from "@aws-cdk/core";
import { Datadog } from "datadog-cdk-constructs";

class CdkStack extends cdk.Stack {
  constructor(scope: cdk.Construct, id: string, props?: cdk.StackProps) {
    super(scope, id, props);
    const datadog = new Datadog(this, "Datadog", {
      nodeLayerVersion: 115,
      forwarderArn: "<FORWARDER_ARN>",
      service: "<SERVICE>",  // オプション
      env: "<ENV>",  // オプション
    });
    datadog.addLambdaFunctions([<LAMBDA_FUNCTIONS>])
  }
}

関数をインスツルメントするには、AWS CDK アプリの Stack オブジェクトに DatadogServerless 変換と CfnMapping を追加します。以下の Python のサンプルコードを参照してください (他の言語での使用方法も同様です)。

  • <FORWARDER_ARN> を Forwarder ARN に置き換えます (Forwarder のドキュメントを参照)。
  • <SERVICE><ENV> をサービスと環境の値に置き換えます。

Lambda 関数が、コード署名を使用するよう構成してある場合、マクロを使用するには事前に Datadog の署名プロフィール ARN (arn:aws:signer:us-east-1:464622532012:/signing-profiles/DatadogLambdaSigningProfile/9vMI9ZAGLc) を関数のコード署名コンフィギュレーションに追加する必要があります。

さらに詳しい情報や、追加パラメーターについては、Datadog CDK NPM ページをご覧ください。

インストール

Lambda 関数をコンテナイメージとしてデプロイする場合は、Datadog Lambda ライブラリをレイヤーとして使用できません。代わりに、Datadog Lambda ライブラリを、イメージ内の関数の依存関係としてインストールする必要があります。Datadog トレーシングを使用している場合は、dd-trace もインストールする必要があります。

NPM:

npm install --save datadog-lambda-js dd-trace

Yarn:

yarn add datadog-lambda-js dd-trace

: datadog-lambda-js パッケージのマイナーバージョンは、常にレイヤーのバージョンに一致します。たとえば、datadog-lambda-js v0.5.0 は、レイヤーバージョン 5 のコンテンツに一致します。

構成

以下の手順に従って、関数を構成します。

  1. イメージの CMD 値を node_modules/datadog-lambda-js/dist/handler.handler に設定します。AWS で設定するか、Dockerfile 内で直接設定します。: 両方の値を設定した場合、AWS で設定した値が Dockerfile 内の値をオーバーライドします。
  2. AWS で以下の環境変数を設定します。
  • 元のハンドラーに DD_LAMBDA_HANDLER を設定します。例: myfunc.handler
  • DD_TRACE_ENABLEDtrue に設定します。
  • DD_FLUSH_TO_LOGtrue に設定します。
  1. オプションで、関数に service および env タグを適切な値とともに追加します。

サブスクライブ

メトリクス、トレース、ログを Datadog へ送信するには、関数の各ロググループに Datadog Forwarder Lambda 関数をサブスクライブします。

  1. まだの場合は、Datadog Forwarder をインストールします
  2. Datadog Forwarder を関数のロググループにサブスクライブします

インストール

Datadog Lambda ライブラリは、レイヤーまたは JavaScript パッケージとしてインポートすることができます。

datadog-lambda-js パッケージのマイナーバージョンは、常にレイヤーのバージョンに一致します。たとえば、datadog-lambda-js v0.5.0 は、レイヤーバージョン 5 のコンテンツに一致します。

レイヤーの使用

以下のフォーマットで、ARN を使用して Lambda 関数にレイヤーを構成します。

# us、us3、us5、eu リージョンの場合
arn:aws:lambda:<AWS_REGION>:464622532012:layer:Datadog-<RUNTIME>:<VERSION>

# 米国政府リージョンの場合
arn:aws-us-gov:lambda:<AWS_REGION>:002406178527:layer:Datadog-<RUNTIME>:<VERSION>

利用可能な RUNTIME オプションは Node16-x, Node18-x, Node20-x です。最新の VERSION115 です。例:

arn:aws:lambda:us-east-1:464622532012:layer:Datadog-Node20-x:115

Lambda 関数が、コード署名を使用するよう構成してある場合、Datadog Lambda ライブラリをレイヤーとして追加するには事前に Datadog の署名プロフィール ARN (arn:aws:signer:us-east-1:464622532012:/signing-profiles/DatadogLambdaSigningProfile/9vMI9ZAGLc) を関数のコード署名コンフィギュレーションに追加する必要があります。

パッケージの使用

NPM:

npm install --save datadog-lambda-js

Yarn:

yarn add datadog-lambda-js

最新リリースを参照。

構成

以下の手順に従って、関数を構成します。

  1. 関数のハンドラーを、レイヤーを使用する場合は /opt/nodejs/node_modules/datadog-lambda-js/handler.handler に、パッケージを使用する場合は node_modules/datadog-lambda-js/dist/handler.handler に設定します。
  2. 元のハンドラーに、環境変数 DD_LAMBDA_HANDLER を設定します。例: myfunc.handler
  3. 環境変数 DD_TRACE_ENABLEDtrue に設定します。
  4. 環境変数 DD_FLUSH_TO_LOGtrue に設定します。
  5. オプションで、関数に service および env タグを適切な値とともに追加します。

: Lambda 関数が Datadog のトレーシングライブラリと Webpack を同時に使用している場合は、これらの追加のコンフィギュレーションステップに従ってください。

サブスクライブ

メトリクス、トレース、ログを Datadog へ送信するには、関数の各ロググループに Datadog Forwarder Lambda 関数をサブスクライブします。

  1. まだの場合は、Datadog Forwarder をインストールします
  2. Datadog Forwarder を関数のロググループにサブスクライブします

タグ

オプションではありますが、Datadog では以下の統合サービスタグ付けのドキュメントに従いサーバーレスアプリケーションに envserviceversion タグをタグ付けすることをお勧めします。

確認

以上の方法で関数を構成すると、Serverless Homepage でメトリクス、ログ、トレースを確認できるようになります。

カスタムビジネスロジックの監視

カスタムメトリクスまたはスパンの送信をご希望の場合は、以下のコード例をご参照ください。

const { sendDistributionMetric, sendDistributionMetricWithDate } = require("datadog-lambda-js");
const tracer = require("dd-trace");

// "sleep" という名前のカスタムスパンを送信します
const sleep = tracer.wrap("sleep", (ms) => {
  return new Promise((resolve) => setTimeout(resolve, ms));
});

exports.handler = async (event) => {
  // Lambda 関数スパンにカスタムタグを追加します
  // X-Ray トレーシングが有効になっている場合は機能しません
  const span = tracer.scope().active();
  span.setTag('customer_id', '123456');

  await sleep(100);

  // カスタムスパンを送信します
  const sandwich = tracer.trace('hello.world', () => {
    console.log('Hello, World!');
  });

  // カスタムメトリクスを送信します
  sendDistributionMetric(
    "coffee_house.order_value", // メトリクス名
    12.45, // メトリクス値
    "product:latte", // タグ
    "order:online", // タグ
  );

  // タイムスタンプ付きのカスタムメトリクスを送信します
  sendDistributionMetricWithDate(
    "coffee_house.order_value", // メトリクス名
    12.45, // メトリクス値
    new Date(Date.now()), // 日付、過去 20 分以内である必要があります
    "product:latte", // タグ
    "order:online", // タグ
  );

  const response = {
    statusCode: 200,
    body: JSON.stringify("Hello from serverless!"),
  };
  return response;
};

カスタムメトリクス送信の詳細については、Serverless Custom Metrics を参照してください。カスタムインスツルメンテーションの詳細については、カスタムインスツルメンテーションの Datadog APM ドキュメントを参照してください。

その他の参考資料

お役に立つドキュメント、リンクや記事:

PREVIEWING: may/unit-testing