Datadog ネットワークデバイスモニタリングは、プロファイルを使用してネットワークデバイスからメトリクスを収集します。これらは MIB により狭義されており、特定のデバイスメーカーおよびモデルからメトリクスを収集します。このチュートリアルでは、HP iLO4 デバイスから OID メトリクスを収集する基本の NDM プロファイルを構築するためのステップをご説明します。
NDM プロファイルは SNMP コンセプトを使用します。SNMP の基本情報については、用語を参照してください。
調査
NDM プロファイルを構築する最初のステップは、デバイスを調査して収集するメトリクスを決定することです。
デバイス情報
メーカーのウェブサイトを確認するか、インターネットで以下の情報を検索します。
デバイス名、メーカー、およびシステムオブジェクト識別子。
デバイスとそのユースケースを把握します。ルーター、スイッチ、ブリッジなど、機器の種類によってメトリクスは異なります。たとえば、HP iLO Wikipedia ページによると、iLO4 デバイスは組み込みサーバーのリモート管理を行う目的でシステム管理者により使用されます。
デバイスの利用可能なバージョン、および対象のバージョン。たとえば、HP iLO デバイスは複数のバージョンで利用可能です。このチュートリアルでは HP iLO4 を取り上げてご説明しています。
サポート対象の MIB (ASN1、テキスト形式)、OID、および関連する MIB ファイル。たとえば、HP は iLO デバイス向けのMIB パッケージを提供しています (サイトはこちら)。注: メトリクスを収集するプロファイルでは MIB は不要です。
注: デバイスのユースケースに関する詳細は、ネットワークハードウェアを参照してください。
メトリクスの選定
次に、収集するメトリクスを決定します。デバイスは通常数千のメトリクスと OID を公開しており、これは数十の MIB にまたがる場合もあります。
このプロセスで役立つガイドラインは次の通りです。
- メトリクスの数を 10 ~ 40 に維持する。
- 基本のプロファイルをチェックして、どれが対象のデバイスに適用可能かを確認する。
- メーカー固有の MIB ファイルを確認し、以下のようなメトリクスを検索する。
- 一般的な健全性: ステータスゲージ
- ネットワークトラフィック: バイト I/O、エラー I/O
- CPU およびメモリ使用量
- 温度: 温度センサー、熱的条件
- 電源供給: オン/オフまたはブランチ合計
実装
プロファイルの追加
まず、sysobjectid
およびメトリクスで .yaml
ファイルを作成してプロファイルを追加します。例:
sysobjectid: 1.3.6.1.4.1.232.9.4.10
metrics:
- MIB: CPQHLTH-MIB
symbol:
OID: 1.3.6.1.4.1.232.6.2.8.1.0
name: cpqHeSysUtilLifeTime
注: sysobjectid
を、デバイスのサブツリーに一致するワイルドカードパターンとすることもできます。例: 1.3.6.1.131.12.4.*
プロファイルのテスト
次に、対象のプロファイルを使用するデバイスのIP アドレスをターゲティングし、プロファイルをテストします。
その他の参考資料