Datadog でパーセンタイルグラフを作成する方法

DogStatsD の実装

Datadog では、DogStatsD からヒストグラムメトリクスとしてデータを送信することで、パーセンタイルを取得できます。Agent に組み込まれている DogStatsD サーバーは、DogStatsD パケットを受け取り、データ集計を実行して、最終的にパーセンタイルメトリクスを Datadog に送信します。

この集計は収集側で処理されるため、GUI でグラフ作成機能として使用することはできません。

ヒストグラムデータからは、95 パーセンタイル、50 パーセンタイル、平均値、最大値、カウントを取得できます。

追加のパーセンタイル

Agent の構成ファイルの「histogram_percentiles」行を使用して、以下のような追加のパーセンタイルを取得できます。

  • histogram_percentiles: 0.95, 0.75

ヒストグラムの詳細

ローカル集計

ヒストグラムは、Datadog Agent によってホストあたり 10 秒ごとに計算されます。この収集モデルには、メリットとデメリットがあります。

メリット

  • ヒストグラムメトリクスの計算に使用される生データポイントが、Datadog サイトに公開されたり、リレーされることはありません。
  • StatsD がすべての集計を処理し、計算されたデータパッケージを Datadog のサーバーに直接送信します。

デメリット

  • 集計データの報告ストリームが 2 つある場合、現時点では、その 2 つのストリームから取得される生データポイントを一緒に集計することはできません。一緒に集計できるのは集計値だけです。

    • 例: すべてのリージョンの <METRIC_NAME>.avg から平均を求める場合は、各リージョンの平均ストリーム値を受け取り、平均値の平均が生成されます。
  • タグの複雑さが増すような変更を行うと (より具体化するためのタグを追加すると)、ロールアップされたメトリクス可視化機能の動作が変化します。

    • 例: 変更前の <METRIC_NAME>.avg (タグなし) は、すべての生ポイントに対して集計を行っていました (StatsD が、すべての生データポイントを受け取って集計してから、1 つのメトリクスストリーム上に送信する)。しかし、US、EU などのリージョンタグを追加すると、StatsD は生データポイントを 2 つのリージョンビンに入れ、それらを集計し、2 つのストリーム上に送信します。つまり、<METRIC_NAME>.avg をグラフ化する場合、AVG by * は、1 つのストリームではなく、2 つのストリームに対する集計になります。

Datadog のヒストグラムの特性については、こちらを参照してください

PREVIEWING: may/unit-testing