概要
リアルユーザーモニタリングは、Web アプリケーション上のアクションを自動的に収集します。フォームの記入完了やビジネストランザクションなど、追加のイベントやタイミングを収集することができます。
カスタム RUM アクションを使用すると、関連するすべてのコンテキストをアタッチして興味深いイベントを監視することができます。例えば、Datadog ブラウザ SDK は、ユーザーが e コマースサイトでチェックアウトボタンをクリックすると、ユーザーのチェックアウト情報 (カート内のアイテム数、アイテムのリスト、カートアイテムの価値など) を収集することが可能です。
コードのインスツルメンテーション
addAction
API を使用して RUM アクションを作成します。アクションに名前を付け、JavaScript オブジェクトの形でコンテキスト属性をアタッチします。
次の例では、ユーザーがチェックアウトボタンをクリックすると、ユーザーカートの詳細を表示する checkout
アクションを作成します。
import { datadogRum } from '@datadog/browser-rum';
function onCheckoutButtonClick(cart) {
datadogRum.addAction('checkout', {
'value': cart.value, // 例: 42.12
'items': cart.items, // 例: ['tomato', 'strawberries']
})
}
API コールを onReady
コールバックでラップしていることを確認します。
function onCheckoutButtonClick(cart) {
window.DD_RUM.onReady(function() {
window.DD_RUM.addAction('checkout', {
'value': cart.value, // 例: 42.12
'items': cart.items, // 例: ['tomato', 'strawberries']
})
})
}
API コールの前に window.DD_RUM
をチェックすることを確認します。
window.DD_RUM && window.DD_RUM.addAction('<NAME>', '<JSON_OBJECT>');
function onCheckoutButtonClick(cart) {
window.DD_RUM && window.DD_RUM.addAction('checkout', {
'value': cart.value, // 例: 42.12
'items': cart.items, // 例: ['tomato', 'strawberries']
})
}
現在のページビュー情報、geoIP データ、ブラウザ情報などのすべての RUM コンテキストは、Global Context APIで提供される追加属性とともに自動的にアタッチされます。
属性にファセットとメジャーを作成する
カスタムアクションを作成するコードをデプロイすると、RUM エクスプローラーの Actions タブに表示されます。
カスタムアクションにフィルターをかけるには、Action Target Name
属性を使用します: @action.target.name:<ACTION_NAME>
以下の例では、@action.target.name:checkout
というフィルターを使用しています。
アクションをクリックすると、メタデータを含むサイドパネルが表示されます。Custom Attributes セクションでアクション属性を見つけ、クリックすることでこれらの属性のファセットまたはメジャーを作成できます。
特徴的な値 (ID) にはファセットを、タイミングやレイテンシーなどの定量的な値にはメジャーを使用します。例えば、カートアイテム用のファセットと、カート値用のメジャーを作成します。
RUM エクスプローラーで属性を使用する
RUM エクスプローラーでファセットやメジャーとともにアクション属性を使用して、ダッシュボードウィジェット、モニター、高度なクエリを構築できます。
次の例では、過去 2 日間の国ごとの平均カート価額が表示されます。検索クエリをダッシュボードウィジェットまたはモニターにエクスポートするには、Export ボタンをクリックします。
その他の参考資料