DBM と Agent のインテグレーション時のオーバーヘッド

概要

Database Monitoring は、基本となる Datadog Agent 上で動作します。デフォルトでは、システムへの影響を最小限に抑えるために最適なパフォーマンス設定がされていますが、データ収集頻度やクエリサンプリングなどのパラメーターをワークロードに応じて調整する柔軟性があります。

このページには、Datadog Database Monitoring を有効にしたデータベースに対して実施したインテグレーションオーバーヘッドテストの結果が掲載されています。

オーバーヘッドテストの結果

Postgres インテグレーションのオーバーヘッドテストは、Amazon EC2 マシン c5.xlarge インスタンス (4 vCPU、8 GB RAM) で実行しました。テストに使用したデータベースは、Amazon RDS の db.m5.large インスタンス (2 vCPU、8 GB RAM) で動作する PostgreSQL 14.10 インスタンスです。このデータベースは、20 個のウェアハウスを持つ TPC-C ワークロードを実行していました。

設定収集間隔
最小収集間隔のチェック15 秒
クエリメトリクスの収集間隔10 秒
クエリサンプルの収集間隔10 秒
設定の収集間隔600 秒
スキーマの収集間隔600 秒
  • Agent テストのバージョン: 7.50.2
  • CPU: 平均で CPU の約 1% を使用
  • メモリ: 約 300 MiB の RAM を使用 (RSS メモリ)
  • ネットワーク帯域幅: 約 30 KB/秒 ▼ | 30 KB/秒 ▲
  • Agent によるデータベースへのクエリオーバーヘッド: 約 1% の CPU 時間

: ネットワーク帯域幅は、Agent から監視対象データベースおよびDatadog バックエンドへの送受信トラフィックの合計です。

MySQL インテグレーションのオーバーヘッドテストは、Amazon EC2 マシン c5.xlarge インスタンス (4 vCPU、8 GB RAM) で実行しました。テストに使用したデータベースは、Amazon RDS の db.m5.large インスタンス (2 vCPU、8 GB RAM) で動作する MySQL 8.0 インスタンスです。このデータベースは、20 個のウェアハウスを持つ TPC-C ワークロードを実行していました。

設定収集間隔
最小収集間隔のチェック15 秒
クエリメトリクスの収集間隔10 秒
クエリアクティビティの収集間隔10 秒
クエリサンプルの収集間隔1s
設定の収集間隔600 秒
  • Agent テストのバージョン: 7.50.2
  • CPU: 平均で CPU の約 2% を使用
  • メモリ: 約 300 MiB の RAM を使用 (RSS メモリ)
  • ネットワーク帯域幅: 約 40 KB/秒 ▼ | 30 KB/秒 ▲
  • Agent によるデータベースへのクエリオーバーヘッド: 約 1% の CPU 時間

: ネットワーク帯域幅は、Agent から監視対象データベースおよびDatadog バックエンドへの送受信トラフィックの合計です。

SQL Server インテグレーションのオーバーヘッドテストは、Amazon EC2 マシン c5.xlarge インスタンス (4 vCPU、8 GB RAM) で実行しました。テストに使用したデータベースは、Amazon RDS の db.m5.large インスタンス (2 vCPU、8 GB RAM) で動作する SQL Server 2019 Standard Edition インスタンスです。このデータベースは、20 個のウェアハウスを持つ TPC-C ワークロードを実行していました。

設定収集間隔
最小収集間隔のチェック15 秒
クエリメトリクスの収集間隔60s
クエリアクティビティの収集間隔10 秒
設定の収集間隔600 秒
  • Agent テストのバージョン: 7.50.2
  • CPU: 平均で CPU の約 1% を使用
  • メモリ: 約 300 MiB の RAM を使用 (RSS メモリ)
  • ネットワーク帯域幅: 約 40 KB/秒 ▼ | 30 KB/秒 ▲
  • Agent によるデータベースへのクエリオーバーヘッド: 約 1% の CPU 時間

: ネットワーク帯域幅は、Agent から監視対象データベースおよびDatadog バックエンドへの送受信トラフィックの合計です。

Oracle インテグレーションのオーバーヘッドテストは、Amazon EC2 マシン c5.xlarge インスタンス (4 vCPU、8 GB RAM) で実行しました。テストに使用したデータベースは、Amazon RDS の db.m5.large インスタンス (2 vCPU、8 GB RAM) で動作する Oracle 19c インスタンスです。このデータベースは、20 個のウェアハウスを持つ TPC-C ワークロードを実行していました。

設定収集間隔
最小収集間隔のチェック10 秒
クエリメトリクスの収集間隔60s
クエリアクティビティの収集間隔10 秒
  • Agent テストのバージョン: 7.53.0
  • CPU: 平均で CPU の約 0.2% を使用
  • メモリ: 約 270 MiB の RAM を使用 (RSS メモリ)
  • ネットワーク帯域幅: ~6 KB/s ▼ | 4 KB/s ▲
  • Agent によるデータベースへのクエリオーバーヘッド: 約 0.2% の CPU 時間

: ネットワーク帯域幅は、Agent から監視対象データベースおよびDatadog バックエンドへの送受信トラフィックの合計です。

PREVIEWING: mcretzman/DOCS-9337-add-cloud-info-byoti